HULLOTEさんの「神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。」感想です。
HULOTTE『神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。』
2017年3月発売作品。
「神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。」は、
HULLOTEさんの「~ヤバい」シリーズ3作目。
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モテたいと神社巡りをしまくった神林始の縁が、
途方も無くこんがらがってしまって、このままだと大変なことになる。
一年以内に、運命の相手と結ばれなければならない。

現れた縁結びの神様の指導を受け、
その運命の相手と同じ学園に通えるように勉強、
またはモテるように肉体作り。

そして一年後、運命の三人がいる学園に入り……、
というところからが、物語のはじまりです。

それでは、感想です。
ややネタバレあり。


いやあ、本当にすごい作品だなと思ってます。

体験版で抱いた期待通りでした。


当初の運命の相手3人のルートは、確かに短いんですが、
ちょくちょくダイアログが気になって、すかさずセーブしてしまいます。
3人のヒロインだけで270ファイル使用してしまいました。
それくらい、全ての良い要素がギュッと詰まっています。
小さなセンテンスに、全てを篭めている、そんな雰囲気。

それを作っているのは。

画面に居るキャラクタビジュアル。良。
キャラクタの動きや差分による演出。良。
声優さんのキャスティング。良。
音楽。良。
シナリオ。良。
仕上がった登場人物たち。良。
萌え。存分にあります。
シーン。意外にも良かった。
システム。すごく使いやすい。

どのキャラクタにも魅力を感じます。甲乙つけがたい。
他のルートに入ってもかわいらしい。

そう、本当にかわいいのです。
画面から目が離せない。

このキャスティングを考えた方は天才だなと思ってますね。
どれもキャラクタに合いすぎですよね。
 


南雲七海(土鳴苺さん)
首相の娘。屋上の君。
周囲からは、触れてはいけない人、といった扱いをされているが、
それは周囲からの気遣い。
でも本人は、”普通”に憧れている。

憧れては居るけれど、やっぱり一般人とは違うところがあったりとか、
憧れてはいても、思考がそちらにいかなくて気づかなかったりとか、
憧れゆえか、そういう方面の知識が結構あったりとか。

だからなのか。
お箸の使い方を教える……というイベントには、七海らしさと普通っぽさが共存していましたし、
デート当日、用意に時間がかかってきたりとか、普通の恋愛への憧れが、今とは違うからこそ、
きっと自宅で、ああでもないこうでもないと色々やっていたのでしょうね。

実際に、その時には髪型も変わっていて、服装もルートに入らないと出てこない。
こういう演出がニクいところですよね。

また、縁カウントがすごく大きい。
あまりの大きさに、主人公は驚きすぎてしまいます。

普通に憧れた彼女だから、普通に接してくれる人が良かったし、
普通であるためには、普通でなくなった檻を外すことが必要になりました。
面白いですよね。


 

赤城鈴奈(森谷こころさん)
グループから卒業し、ソロ活動のアイドル。
ファンは根強く、人気が続いている。
憶えが良くないという自覚のもと、屋上ではよく歌や踊りの自主練習をしている。
努力の人で、屋上にいるみんなと過ごす時間を大事にしており、
夜の歌番組に出た後、自宅へ戻り、みんなで食べられる明日のお弁当を用意しているほど。

ほんとキャスティングうまいなぁ、と脱帽です。
この人でよかったし、この人がよかったです。

七海ルートで、鈴奈に映画出演の話があって、
彼女である七海から主人公を少し借りる場面とか、逐一気になるタイプの人。

縁カウント15という、異常に小さいスタートから、
しかし数値が戻ったり、なかなか狭まらない。

体験版中で数値が戻ったのは、やっぱりあれですかね。
主人公のファン発言が気になってのことでしょうかね。

鈴奈さんが1番セーブしたように思います。
かわいらしい、気になるところの多いキャラクタでした。

ルートに入ってすぐの場面は、本当にびっくりしました。
さすがのカウント15。


 

周防由香里(奏雨さん)
すぐに事件のあらましが分かってしまう名探偵。

頭が非常によく、相手の観察も得意。
ただ、体が弱く、保健室の主でもある。

見透かされてしまうので、この学園に来た理由をストレートに伝えたのは、
主人公、とてもカッコイイと思いますね。

それに「面映いものだね」なんてリアクションから、
少しずつ仲良くなっていきます。

はっきりできたような、できていないような。
頭の良い由香里も、しっかりと選ぶことに迷いがあったのでしょうかね。




神林真央(くすはらゆいさん)
主人公の親戚。幼い頃の約束を未だに覚えている、乙女。
クラスは主人公と一緒で、明るい。
でも屋上には行くことのできない、一般の人。

するするっと進めていけました。
一番恋に恋してたんでしょうね。



坂白花夜(遙そらさん)
SPは、セクシーフィジカル、趣味だポンの略……というお茶目発言をしつつ、
しかし実力はしっかり備えた、南雲七海のSP。

料理はできないが、それ以外はそつなくこなす。
七海の幼なじみであり、姉代わり。

非常にゆったり喋るので、カットインが「神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。」だけでなく、
「かーみーやーば」の時でも間に合って居なさそうな雰囲気がある。

ルートがある、というのが意外性がありました。
みんなが二人を覗いてる場面は面白かったですね。



神林麗(南美優さん)
主人公を助ける縁結びの神様。

ですが、もう体験版の時からずっとかわいい続きで。
これこそが正ヒロインだろうと思い続けていました。

シナリオの進行は、読めてはいたのですが、
そこはさておかせていただいて、
何より、仲が良くなっていっている過程が、やっぱりかわいい。

日頃は「兄さんが不安なら練習台にくらいにはなってあげますけど?」
なんて、人を食ったような発言をするけれど。
自分がそうなった時のかわいらしさは、破壊力抜群。

他のルートでも、合間合間で出てくる麗がとことんかわいいのです。
作品中、一番セーブしたのは麗のことですね。


非常に、スッキリハッキリした物語でしたが、
一部、はっきりしないところもあります。

七海ルートで、探偵と妹は何をするつもりだったのかと思いますし、
鈴奈のカウントが上昇した理由とか、つかみにくかったですし、

この縁カウントですが、
演出と呼ぶにはちょっと気になるところもありました。

進行上、どんなに仲良くなっても、縁カウントが減らない!という、
ハラハラさせる要素として設置されていますが、
なんというか、少しゲーム的なところがあるなと。

減らすことが目的になってしまうと、
まるでヒロインそのものを見ていない、みたいになってしまいがちです。
攻略、という視点を持つんですね。

そこが少しもったいないですね。

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カットインもかわいらしいです。
「か・み・や・ば♪」だったり「神ヤバっ!」ったり、「神様に頼みすぎて俺の未来がやばい!」と、
数パターン読み上げてくれるのですが、場面とすごく合っているんですよね。
この処理だけでも大変だったろうなぁ…と。

そうそう。音声だけでもそうです。
「セーブできました!」とか、少し操作するだけでもそんな風に声をかけてくれるので、
次回から確認しない設定にはしたくないんですよね。本当に。すごくいい。

シーンでも、主人公を思って自分で……というところ、
結構グッときましたね。

音楽もすごく良かったです。
明るく軽やかな音楽ば多くて、作品にピッタリ。


頭から爪先まで。
とにかく萌やそう!と考えてくれているのが、この作品だと思います。

とにかく楽しかったので、また次回作が楽しみです。

池上茜さんはいいですよね。
鈴奈の前髪斜めカットとか本当にオシャレですし、
麗のデザインや表情の作り方とは本当に良いです。

かつ、この彩色ですよ。
CGの使い方が、贅沢です。
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立ち絵とはいえ、全員揃っているのがここくらいしかない、とかね。


やっぱりこのタイプの作品はすごく良いですね。
プレイしていると元気が出ますから。
オススメです。