MOONSTONEさんの「サクラノモリ†ドリーマーズ2」感想です。
2017年7月発売作品。

MOONSTONEさんの「サクラノモリ†ドリーマーズ2」は、サスペンス路線の作品。

他に類を見ないほどのミステリアスな内容で、
続編が出るといわれた時に、どうなるのかと期待と不安でいっぱいでした。

が、体験版をプレイした時に、これはどうなってしまうんだと惹かれました。

それでは感想です。
大きなネタバレありなのでご注意を。



この作品は、2、と名の付くとおり、2作目です。
サクラノモリ✝ドリーマーズ」という作品が先出です。
ボダッハという存在を産み出した、素晴らしい作品でした。

そして2。

面白すぎて一気に読み進めてしまいました。

なので、セーブファイルも全て埋め尽くしています。
バックログジャンプも使いやすくて助かりました。

システム面については、AUTOモードを再開した時にセリフが飛んでしまうこと以外は、
問題ありません。

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公式サイトでは、前作第一部で誰とも結ばれなかったところから分岐する物語、
というコンセプトが明かされていますが。

その、肝心の物語。
”夢のままでは終わらない――悪夢も、君と見る夢も”
このキャッチフレーズ通りの快作でした。

いや、本当にびっくりしました。
体験版で期待はしたものの、こういうホラー系サスペンスって、
ネタがばれてしまうと、2作目ってそれほどびっくりしないものです。

それが、この通り。
何が起きるのか全く予測ができないし、果たしてどんなエンディングが待っているのか……と、
途中で止めることができませんでした。

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前作をプレイし、体験版をもプレイされた方はわかると思いますが、
秋津まどかは、どうしてまだ登場しているのか?です。

体験版でも、まどかが登場している物語と、
まどかが居なくなった物語とが併走しています。

これはどちらが本筋となるのか?

前作をプレイした側からすると、まどかが居る方が良かったので、
そちらが本筋になると良いなと思っていたわけです。
これが、前作をプレイした側の、強い気持ちです。

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これを解決したのは、なんと「仄暗き時の果てより」でした。
その思考が活かされています。

なるほどなー、と思いました。

元々あり得ないことが起きているので、
それ以上のあり得ないことを持ち出さないと、物事は進まない。
……という論理は分かりますが、意外性がありすぎてびっくりしましたし、
物凄く楽しめました。


秋津まどかと一緒の居る未来。
一作目に、どうしても見たかったその後。

それをきちんと見せてくれたことがとても良かったと思います。


活かしきったのは、サブキャラクタに大きな役割を与えたことでしょうか。
与えたからといって、前作が破綻することはありません。
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体験版で感じたように、主人公たちは、いや、特に主人公は、ですが、
どうにも問題解決に向いてない存在です。
何かが起きたとして、とりあえず放っておく。
その情報を共有しない。
なので、非常にヤキモキするんですね。

少し違う展開が、少し良い展開が待っていそうなのに。

しかも、体験版後にはさらに。
敵に対し、有利となるような情報をポロッと与えてしまうんですね。
しかも、勝ったと思ったその状態で。
迂闊すぎませんか……。

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まあ、迂闊だから、鈍いからこそ、あんな戦い方ができるのかもしれません。
その迂闊さを自覚しないとあの最後は掴めないから、ちょっと不思議な気持ちにはなりました。


その迂闊さを内包しても、面白い。
まどか達が進むのは、二人の叶えたい未来という、
幸せだからこそ挑む理由。

あるいは、慎司が挑むのは、巻き込まれた赤い夢で起きること故。


そうして挑みながら、どの慎司も、きっちりと答えを出しました。
巻き込まれた、あるいは、最初から当事者だったサブキャラクタたちも、全てに。


これできっと、彼らの戦いは終わり。
1があったからこその2で、今度こそ、終わりです

前作に比べて、中だるみが全くないのはびっくりしました。


これからプレイされる方のオススメとしては、
サクラノモリ✝ドリーマーズ
仄暗き時の果てより
「サクラノモリ✝ドリーマーズ2」の順にプレイすること、ですね。

そのほうが、とても楽しめると思います。
ファンディスクでないからこその、可能性。

それを、見せてくれました。
(この3作はどれも面白いので、オススメです。)

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それにしても、今作、堪能しました……。