HARUKAZEさんの「ノラと皇女と野良猫ハート2」感想です。
『ノラと皇女と野良猫ハート2』応援中♪
2017年10月発売作品。

「ノラと皇女と野良猫ハート2」は、
2016年に発売された「ノラと皇女と野良猫ハート」の続編です。

体験版もリリースされていますが、
前作との繋がりはどうか、といいますと。

今作は、前作において、ヒロインルートに入る直前、
その時に現れた、冬をまとった皇女アイリス・ディセンバー・アンクライと、
前作でサブヒロインだったキャラクタのルート、
それと、前作ヒロインのアフタールートで構成されています。

それでは、感想です。
ネタバレは、ほんの少しだけあります。



ズバッと言いますと。

体験版をプレイした時よりもずっとずっと楽しめました。
というより、体験版だと、ヒロインの魅力を感じる作品とは言い難い、
みたいな印象を持っていたのですが、全くそんなことありません。
ものすごく面白いです。
頭からお尻まで面白い。

ちょっとカットしたのかな、と思えるような箇所も感じられますが、
違和感があるのはそれくらい。

セーブファイルが少ないな、とか、それくらい。

ルートによってボリュームサイズは違うんですが、
どのルートも素晴らしく満足しています。
すごいです。


ただ、こう感じるのは、前作をしっかりプレイした上での、本作プレイだからだと思います。

前作の時には、独特の言い回しとか、ノリとか、流れとか、
そういうものに納得のいかないところもあって、
プレイ中に少しダレてしまったこともありました。
けれど、そういう経験をし、
このブランドさんはこういうノリなのね、と知った上でプレイしたので、
さほど違和感はありませんでした。

今作は、前作よりも少しストレートになっていたように思いますし。

登場人物が多いから、ということもあるかもしれませんが。

nn3

ルーシア(院出華真衣)
かつて妹より強大な魔力を有していたが、ある事を境にそれを失う。
武に秀で、妹を守るため、冥界の魔犬ケルベロスを屠ったことがある。

体験版冒頭でも、翼竜の狩り方を伝えるのはルーシアでした。
あ、こんなに厚みがあったんだ、ルーシアって。
そう思えるほどのシナリオ量で、
あれほど強さに満ちているように思えたルーシアも、
たくさんたくさん、暗闇を抱えていたんだなと知ることができました。
想像以上に、女の子でしたね。

「会えなくなるというのは、どういう気持ちなんだろうな!」
大爆発大団円ですよ。

nn4

高田ノブチナ(はちみつこさん)
任侠一家の娘。
辛辣なことは言うが、冷たいことは言わない。
父は十年間投獄されていた。
姉もいるが、これまで姿を見かけなかった。
よって、一人で高田家をまとめ上げていた。

それだけではなく、幼い頃の周囲をまとめあげていたのは、
実はノブチナだったんじゃないか、と思えるエピソードが満載です。
幼い頃から、親分肌だったんですよね。

体験版で見せた一言が、すごく表していたと思います。
「自分の足で、歩いてこれたら合格だ」

そして、幼い頃からそうだったように、まっすぐにぶつけ合う……。

あ、あと、4時間切れた人います?
あれ難しいですよね。

nn5

ユウラシア(卯衣さん)
エンド家三姉妹の末っ子。
魔法に関しては天才肌で、詠唱をいい加減にしても高威力で発動させることできる。
自分が楽しいものにはとにかく夢中になり、それ以外は面倒くさがったりする。
最近興味があるのは携帯電話と、歌を歌うこと。

アイドルを見て、真似て歌ってみたところ楽しくて楽しくて。
一方で、エンド家が地上に訪れた理由は……。

可愛らしさを引き出すのは、卯衣さんですね。
「もう、他の人とキスしちゃ、ダメだからね」

nn7

アイリス(花園めいさん)
忘却の冬の国、アンクライの皇女。
桜ヶ淵に雪が降ったのは、アイリスが訪れたからともいえます。

国とは何か。忘却とは何か。冬に終わりはないのか。
そして、アイリスはどうしてこんなキャラクタなのか。
ルーツは、ここにあったんですね……。

ここのところ、花園めいさん出演作をいくつかプレイしていますが、
芸の幅がすごいなと思ってます。
アイリスも、かなり振れ幅が大きいので、
色々味わうことができるキャラクタでしたね。

「くやしかったのは―― 一歩、前に出なかったことです」



そう、今作は、前作よりもさらに、
キャラクタと、他のキャラクタとの関係性を描くことを重視しているように思ったんです。
なるほど、冥界の母の立ち絵がある理由が分かりますよね。
ルートにおいてサブキャラクタを、立ち絵を用意したのは、必要だからです。
そのキャラクタとの、関係を描くのに。

それが。

nn6

「世界は違っても、誰かを想う気持ちは同じ」。
ルーシアルートで、夕莉シャチ(神代岬さん)が伝えてくれるセリフですが、
これが作品全てに通じるものだと思うんです。


○○は△だった。
伏線は、通常こうですが、もう一ひねりあるんですよね。
しかも、伏線の回収もなかなかうまいです。
あ、それ持ってくるんだ、というささやかな伏線。
ノリにつられて、つい見落としてしまいそうな細い線を、
見事に描いてくれました。

シナリオだけではなく、体験版プレイされた方はわかるように、
グラフィック面もかなり充実しています。
さらに、音楽も良かったですよね。
うまいところで鳴るなぁ、と納得していました。


あ、インストールについては、
ファイルネームを変更するように、製品版にもチラシが入っていたのですが、
ちょっとよく分からなかったので、
公式サイトにある修正版インストーラーをダウンロードしておいて、
インストールディスクを入れた状態で、修正版インストーラーを実行すると良いと思います。
これでうまくできました。

それとは別に、修正パッチがリリースされていますので、こちらも適用しましょう。


オリオン座は、夏にも冬にも現れる。

まだプレイされていない方は、ぜひ。
こんなに全編にわたって楽しめるとは思わなくて、
今季の私にとって一番じゃないかと、思っています。


OP曲の「クライングハート」、素晴らしい曲ですよね。
つい聞いちゃう。

そうそう。あと、特典の5枚組パッケージ。
ものっすごくオシャレですよね。
どこかメルヘンさを抱かせる。素晴らしいと思います。