WonderFoolさんの「純情化憐フリークス!」感想です。
純情化憐フリークス【Wonder Fool】

2017年10月発売作品。

WonderFoolさんの「純情化憐フリークス!」は、
フリークス、超自然的存在、妖怪や幽霊などといった存在が、
当たり前のように生活しているカクリヨトバリで、
幼なじみや身内が、人間だと思っていたらフリークスだった!?という物語。


それでは、感想です。
ネタバレは少しあります。



OP曲、「フリークス・ロマンチシズム」について、
公式サイトで制作コンセプトなどがインタビュー形式で公開されていますが、
イントロ15秒くらいまでで、もうものすごく上手いですよね。

曲調は、これまでのカサンドラさんの曲とはまた違った雰囲気で、
そこも面白いです。


エンディング曲もすごく良いのですが、
これ、できればムービーで見て欲しいんです。
すごく出来が良いムービーなので。
王道と思えるかもしれませんが、作品らしい雰囲気を纏っていたなぁ、と。

エンディング曲も公式動画がありました。
「想い囃子」
良い曲です。新井健史さんすごいです。


なので、音楽面、ビジュアル面については、とにかくすごいです。
よくこんな良い曲集めたなーと思いますし、
そしてグラフィックですよ。

ぼに~さんのキャラクタデザインと、彩色がすごく良かったです。
また、SDもすごく良いですね。
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姉のフリークス。うん。


グラフィック、すっごく活きていて。
ストーリーを数倍面白く仕上げてくれました。
やっぱりビジュアルって大事ですね。
このすっきりして印象が残りやすいデザインと、繊細な彩色。
素晴らしいと思います。

だからマスターアップイラスト、すっごく良いなって。
これ見て、やっぱり買おうと思ってしまいましたし。
公式サイトのキャラクタラフイラスト、すごく良いなと思いましたし。


ただ。
シナリオや展開に関しては、体験版で受けた印象そのまま。
とくに大きく説明したりとか、そういうことは一切せず、
物語も、記号化された要素のみ。

結構あっさりヒロインと仲良くなって、
そして深掘りすることなく終わってしまいます。
物凄く残念です。

特に、主人公は、ヒロインたちから好意的に思われていますから、
誰かと仲良くなったら、それこそ、そのことを祝福しつつも、
結構引き摺ると思うんですけど、
ほんっの少しだけ。
それこそ、柳川幽香(和央きりかさん)が、幼い頃の決着を、
意図しない形でつけるときだけです。

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どのヒロインも、配役すごく良かったと思うんですよね。
落ち着いた鈴谷まやさんの九十九も良かったですし、
白月かなめさんの、ぬらりひょん一族の沼楽坂理央はかわいいですし、
幽霊になった幼なじみの柳川幽香のゆったりな感じ、これからも聞いてみたいし、
美月さんは姉役けっこうハマってますよね、とか。

そうそう、安易とはいわないで、の二人も。


なので、大きく印象を残すのは、グラフィック面と音楽、になってしまうんですね。
すっごくもったいない。

素材はすごく良いのに、それを物語で、より魅力的に印象的に、
プレイ後も楽しませてくれる、嗚呼良かったなと思わせてくれる、というものがありません。

本当にもったいないです。


それと、他ブランドさんでもあるんですけど、
この、マウスカーソルがすぐに表示オフになるものって、実はあまり好きではないです。

物語に集中して欲しいから。
それは分かるんですけど、物語、搭載に見合ってましたか。

また、CGがグラフィックモードで全て見られないのも寂しいですね。
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繰り返しになりますが、作品の要素は素晴らしく良いと思います。
かなり高いレベルです。
それらを集めて、何を表現したかったのか。
そこを描ききったか。
そう考えていくと、すごくもったいないな、と感じてしまいます。