Xenogears 20th Anniversary Concert -The Beginning of the End-」が舞浜アンフィシアターで行われました。

2018年4月7日(土)、8日(日)。
昼夜計四公演。
制作総指揮、光田康典さん。
オーケストラコンサートです。

-MYTH-The Xenogears Orchestral Album


「Xenogears」という作品は、2018年2月11日で、発売20周年を迎えました。
”聖剣伝説が出ない理由、ファイナルファンタジーとは異なる可能性、そして ゼノギアス”
こんなキャッチフレーズで、テレビCMも打たれていました。

”20年の時を経て、再びあの頃の記憶が蘇る”。
こんなコンセプトで、コンサートが行われました。


当初は。
この日にはいけないかも……と思って見送っていました。
何が何でも行こうと思えなかったのは、予定があるだけでは無くて、
そういえば、ゼノギアスってストーリーは覚えているけど、どんな曲だっけ……。
そんな印象だったからです。

しかし。
ふと気づいて公式サイトにアクセスすると、追加販売があるとのこと。
すかさず予約を取りました。

行ったことの無いホールです。舞浜アンフィシアター

舞浜といえばディズニーランド、が舞浜駅すぐに大きく口を開けており、
それを外れるように突っ切らないとたどり着けなさそうです。

常時混雑しているのが舞浜ですから、次回は尚更余裕を持った方が良さそう。

ディズニーアンバサダーホテルを抜けると、そこにありました。
あまり高さを感じさせない、貝殻のような外観。

中に入ると、エントランスやロビーは決して広くありませんが、
ホール内はとても視野が広く取られています
どの席からでも見渡せるんです。
これは、席数が多いのに、演者と視点の高さにあまり差が無い設計がなされているからです。
座席もすごく良いクッション性がある。疲れない。幅もある。

あ、ここきっと最高のホールだ。
直感しました。


セットリスト、プロキオンスタジオさんのツイートから引用致します。


光田康典さんは一番前、ハープの隣にいました。
シンセサイザーとパーカッションを担当されていました。


『冥き黎明』
最初は、そうここから。
作中で流れたムービーがそのまま。
ある決断をする男の映像がスクリーンに投影されていました。
コーラスの皆さんがステージに登場し、物語の幕開けを彩ってくれます。

次に掛かったのは、『海と炎の絆』
この曲は、冥き黎明から続くドラマを感じさせますよね。


2曲終わったところで、演奏席からマイクを持ってステージ中央へ登場する光田さん。
「みなさん、こんにちは」
うわ、光田さん良い声。

光田さんは来場された方と、20年の時を超えてコンサートが出来ている、
ファンの熱い想いに対して感謝を述べられていました。
また、様々なジャンルの音楽で奏でるので、しきたりはなく、
泣きたい人、笑いたい人、踊りたい人は踊って。自分なりの楽しみ方を、なんて仰っていました。


『おらが村は世界一』
映像は、雲のある空を思わせるもの。
ライトによって夜明けから夕暮れまでの時間経過を表していました。

そして、『風がうまれる谷~遠い約束』

オルゴール。
最初に印象的だと誰もが思ったあの曲。
スクリーンで、シタン先生が語ります。
「音楽というのはふしぎなものですね……。
 時に人の思いもよらぬものまでよびさましてしまう。
 忘れかけていた、さまざまな想い、感情、もちえぬ記憶……。
 聞く者がそれを望もうと望むまいと、ね……。」
そして、ホールではミラーボールが廻り、
まるでフェイが見ていたそのままを、私たちも体験しているようでした。

『鋼の巨人』
そして火の海になる村……。

『夢の卵の孵るところ』
フェイはエリィと出会う……。
そうなんです。ストーリーがどんどん思い出されてくるのです。
『死の舞踏』などでは、ああ、戦闘の曲よく聴いてた、なんてことも。

『SMALL TWO OF PIECES』あたりから、
浸りすぎて拍手の力が弱まるというか、反応が遅れていきます。

『盗めない宝石』『傷持てる我ら光の中を進まん』では、
アヌーナの皆さんのコーラスで荘厳に。
『やさしい風がうたう』は、
アコーディオンとバグパイプで、より優しい雰囲気に。


休憩。展示を見ようと思いましたが、混雑に断念。
係員の方からの案内で、再開しますと席への移動を制限しますと案内がありました。

その理由は、鐘の音が鳴る、再開後に分かります。
『悔恨と安らぎの檻にて』では、
なんとホールのA~Eブロックの後ろにアヌーナの皆さんが登場。
そこから、ステージへゆっくり歩きながら歌うのです。
会場全体を使って奏でてくれている。
ロングドレスでステージへ歩む後ろ姿に見とれていました。

アンフィシアターのギミックもすごいです。
ステージに奈落が設置されていて、
そこからアヌーナ(ANUNA)皆さんが登退場したりしました。

ただ、ちょっと気になったのが、再開前には気づかなかったのですが、
アヌーナの皆さんを目で追っていたら、通路にゴミが落ちていました。
これは観客側の問題だと思います。

『紅蓮の騎士』
いやー、かっこいいですねこの曲。
ギターの差し込みが更にかっこよさをレベルアップ。
前半から気になっていましたけど、ティンパニーも演奏される、
パーカッションの方が気になってしょうがなくなっていました。

『風が呼ぶ、蒼穹のシェバト』
この曲本当に好きでした。広さを感じさせてくれるんですよね。
木管系楽器がすごく映え、厚みのある音作りになっていました。

『飛翔~翼』
そうでした。
当時は強い思い入れはなかったのだけれど、強くあろうとしたマリアは魅力的だったんです。
拍手と共に黄色い声、歓声。みんなこの曲が好きです。


光田さんが再び登場。
「早いもので、もう残り僅かとなってしまいました。最終決戦に挑みます」


『予感』
印象の強いピアノとコーラス。この曲も好きでした。

『覚醒』
ギターの方やドラムの方の弾けっぷり。
光田さんはそれを笑顔で。
全オーケストラとバンドの圧。
スクリーンではゼノギアスがデウスへ向けて機神黒掌を放ち……。

『神に牙むくもの』
撃破し、勝利した、はずですが……。
コーラスが本当に素晴らしいかったです。

『最先と最後』『SMALL TWO PIECES~軋んだ破片~』
ずっと流れているムービーを見ていました。
Joanne Hoggさんが奈落から登場し、エンディングを歌い上げてくれます。
拍手はしているのですが、これで終わってしまうのかという気持ちが凄まじくて……。


アンコール『STAR OF TEARS』
ゲームではアウトテイクになり、
収録から20年後、ジョアンヌに再び歌ってくれる機会を喜ぶ光田さん。

ゼノギアスの歌を歌ってから20年後、日本で。
ここに皆さんと一緒に居られることを素晴らしく思います。
というようなことを仰っていました。ジョアンヌさん。
聞き取りやすく喋ってくれて嬉しかったです。

『BALTO & LAHAN』
パーカッションの方が、イヤリング(?)が邪魔だったでしょうか、
片側外しながら演奏されていたりとか弾けてて、
光田さんもリュートもってステージに上がり、
拍手のタイミングはオーケストラの方が誘導し、
アヌーナの皆さんがステージから手を振る。
ラストにふさわしい盛り上がり方でした。

スタンディングオベーション。自動的に立ち上がっていました。

演奏者の皆さんが拍手の中、退場していきます。


『遠い約束』
クレジットされていますが、ステージにテーブルが置かれ、
そこに光田さんがオルゴールを置いて去るのです。
スポットライトは、もちろんオルゴールを照らします。

なんという終わり方でしょうか……。



”The beginning of the End”なのです。
これは作品の一節を表すものでもありますが、
このコンサートを味わった方であれば、このサブタイトルを見て、
感慨にふけってしまうと思うのです。


光田さんのノリの良さ。
ステージを見ていた方は気づいたはずです。
隣のバンドメンバーのほうを良く見ながらパーカッションを演奏し、
ずっと笑顔なんです。
本当に喜んでいるんだなと感じました。

そうです。この時を喜んでいるのです。
「20周年という節目でやれるのは希です」そんなことを仰っていましたよね。

20年の時を経て、あの頃の記憶を呼び覚ます。
来てくれた人に最大の感謝ともてなしを。
この時を共有しようとしてくれていたんです。

だからこその演出の数々。
楽曲は、ゲームの最初から流れのままを構成している、と仰っていました。
印象的な場面は、ゲーム画面をそのまま映し、
ステージの奈落へ向けて、ニサン紋章がライトにつけられていたり。
遠い約束のミラーボールは本当に良かった。
そして、最後に、オルゴール……。

この時、この瞬間を大事に味わって欲しい。
光田さんから、そんなメッセージが伝わるようなコンサートでした。

準備に二年掛かっているそうですが、
なるほど、本当にそうなのでしょう。よく分かります。

そして仕上がったのは。
これぞコンサート、これがアニバーサリーコンサート。
そういう作りでした。
こんな素晴らしい公演を聴かせていただいて、本当に感謝しております。


アーネンエルベ・オーケストラ。
ゼノギアスコンサートスペシャルバンド&オーケストラのみなさん、
企画など、関わって頂いた全ての方に感謝を。

こんな思い入れが篭められたコンサートは、二度と逢えない、かもしれませんから。
「ねえ、先生……この曲を聞いてると、ふしぎな感じがしてくるよ。
 なんだか、胸の奥の方がほっとあったかくなってくるような……。」
「それはきっとあなたのなかで、この曲が好きだった、
 遠い昔のだれかが生きているからですよ……。」
この曲が好きだった、過去の自分。
それが今の自分の中に生きているのだと思います。