ういんどみるさんの「約束の夏、まほろばの夢」体験版プレイしました。

ういんどみるさんの新作は「約束の夏、まほろばの夢」。
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歴史だけは古い田舎町の生徒会室で、無限に終わらない書類整理を切り上げた十河涼太は、
8月になったらどうなってしまうだろうと思う日差しの中、寄り道をする。

コンビニはなく自販機もほとんど無いので、
暑さしのぎに寄るところといえば、神社だ。
山から吹いてくる風のおかげで、少し涼しい場所。

そこで、いつもと違うところがあった。
見たこと無い女の子が、神社にいたのだ。

「とがわ、りょうた……」
名前を名乗ると、その女の子は、涼太の名前を呟きながら、泣き始めた。

女の子の涙に、涼太が慌てながら――しかし、この子が泣いているところを見たくないと、
涼太は指をさっと振るった。
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”こころのえのぐ”。

他人の感情を操作する能力。
見えない絵の具で心を塗りつぶす。
記憶は操作できないし、塗りつぶした感情もすぐ元に戻ってしまうが、
突然涙を流させたり、泣いている子を脈絡なく笑顔にすることもできる。
目の前の女の子のように。

「……あれ?」
涙は残っているが、泣き笑いのように、女の子は笑顔になった。

ただ、これはおかしなことだった。
この能力は、同じような能力を持っていて、
この町に住んでいる涼太の仲間達の間でしか通じないはずで……。



体験版は、732MBでした。

公式サイトのページにあるオープニングデモムービーの箇所からクリックすると、
何故か「初恋サンカイメ」のムービーが……。

今回はキャラクターイラストが、ひさまくまこさん、ちこたむさん、
鳴瀬ひろふみさん、鳴海ゆうさんとなっています。


体験版では、”こころのえのぐ”、”ひみつでんわ”、”あしたよほう”、”うそおおかみ”、
さらに”にっきけしごむ”の能力を持った彼らが、
何故、仲が良かったことを忘れ去ってしまったのか……、
この夏、それを追いかけよう、と決めるところで終わります。

簡単に言ってしまうと、これだけのはずなんです。

ところで、この能力の名前はかわいらしいですよね。
良いセンスだと思います。すごい引きになる。
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さて、ごめんなさい。
恐らく、自分にこの作品が合ってない可能性があります。
2回プレイしてみたのですが、なんだろう。

まず、グラフィック。
デザインは起こしてもらっているけれど、
そのあとは別な方がほぼ全て描いているのではないでしょうか。
ちょっと違和感があるんですよね。
彩色の問題でしょうか。
これは「初恋サンカイメ」製品版の時にも感じたことです。

キャラクタ。
キャラ付けも割と記号化されています。ヒロインの魅力を感じにくいです。

キャストも少し外しているように思います。
森谷美園さんは好きですが、映えるのは、センターでないヒロインにセットした時だと思います。

あと、ギャグというか、ノリの部分ですね。
ギャグのために、SEやコミカルな顔に縦線などを搭載していますが、
ちょっと過剰になってきているように受け止めています。
SEのせいかな。
テレビ番組などで良くある会場の声SEに思えてしまったのです。
ここは笑うところですよ、というような。
気にしすぎかもしれませんけれど。
でも、「アンラッキーリバース」と同じはずですよね。

過剰だと思えるくらいのボリュームで、ボケがあります。
ほぼ全員でボケて、だいたい主人公がツッコミを入れる側に廻ります。
主人公がツッコミ側だと、声が入っていないので、ギャグが弱くなると思うんですね。
なので、渚沙がツッコミに廻っている時は、うまく場がまとまっているように思います。
というか、周囲のボケが強力すぎることも、
シリアスへ向かう邪魔をしているように思えてしまいます。

セリフ回しもちょっと気になる。
東渚沙の「田舎育ちなんだから」って違和感ありますね。
そういう名前の町なのかと。ここ育ちなんだから、くらいではありませんか。

学園を抜け出して探そう、という場は、
どちらかといえば盛り上げていくところだと思うのですが、
そういう場の設定になってないようです。

演出とのマッチといえば、
三人同時にこくりと頷く。のに立ち絵の動きが同時じゃ無いのは意図した演出なのでしょうけど、
みんなで同じ目的に向かって活動する出だしであれば、
同じテンポで頷かせて良いのではないかなとか。
でも、場の設定が違うんですね、きっと。

秘密基地から走り去るりんかを誰も追わないのとか。

体験版最後のりんかのセリフを言わせるために、"こころのえのぐ"を使ったわけですが、
本当に一瞬しか保たないこととか。


何ていうか、ちょくちょく気になるというか引っかかるんですね。

物語が進行せず、謎の待ちが発生していますよね。
この地点で話をするので、ここでは追わない、追い込まない。
必然が分からなかったのです。
でも、このディレクションが、記号化の理由なのだと思います。
だから意図的に外されたように、読んでいて感じたのでしょう。
だからそれ以外が邪魔だと思って気になるのでしょう。
ここで登場させて、能力を見せて、水場のイベントがここ……。

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バックログで名前を見直した時に、りんか@????となっているのは、
これはさすがにミスかな……?
製品版では修正されるでしょう。
何かの伏線だったらすごいかも。

あるSEがすごい音になっていますね。
氷が割れたみたいな。ちょっと斬新。


現時点では手を出しにくい。
ですが、ういんどみるさんの作品はずっと買い続けているので、
もう少し考えてみます。

何かが邪魔だなと思うことは、つまり、それより先の物語が気になってるってことですからね。


2018年5月25日(金)発売予定です。
ショップ特典はありますが、初回特典版仕様は無さそうです。