HULOTTEさんの「時間停止と不可避な運命」体験版プレイしました。


HULOTTEさんの新作は「出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)」。
”時間停止系ラブコメディ”。

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「お兄さん、お兄さん」
駅へ向かう途中の繁華街。
これからますます気温が高まる予感をかきたてる湿度の中、
黒瀬悠真は呼ばれたようで振り返る。
この暑い中、黒い服にすっぽりと身を包み、黒いフード姿の小柄な人影。
占い師とかなのだろうか。
被っていたフードがその手て外されると、
強い夏の日射しに反射してキラキラと煌めく銀髪と、浮世離れした美貌が表れた。
「退屈、しているんじゃないかと思いまして」
占い師か宗教か、自己啓発セミナーか……、悠真が否定をしようすると、
澄んだ碧い瞳を睨めつけ、悠真の腕に手を触れていた。
「こんな状況にも興味は持てませんか?」
あり得ない。
周囲は、完全な静寂が訪れていた。
「見てのとおり、時間を止めているんですよ」
この駅前の繁華街、悠真が通学する朝の時間帯。
駅へ向かう人の波が、ピタリと止まっていた。
今では珍しい懐中時計を取りだし、悠真の手に押しつけてくる。
「これは『アトロポスウォッチ』と言いまして、これで時間を止めているんですよ」
秒針が5周する、つまり5分だけ時間を止められるという。
「これで、その退屈な人生を面白いモノにしちゃってください」

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体験版は、433MBでした。

……というキャンペーンが行われていました、本当に付いていなくてびっくりです。

原画は変わらず池上茜さん。
Hulotteさんは相変わらず彩色がきれいで良いですよね。

そして、相変わらずシステムも便利です。
9×10ページ×10ブック=900のセーブスロット。
画面サイズは定型があるだけでなく可変も自在。
フォントは読みやすいものからかわいらしいものまで。
今回、クイックロードもポップアップ式でリストから呼び出せるようになりました。

今作はお風呂での場面があるのか、お風呂エコーボイスも設定できます。
BGVの音声テストボイスも、別録りのセリフが用意されていて、
ここを操作しているだけでキャラクタに魅力を感じてしまいます。
ねえ、東雲梓さん(花園めいさん)。安部胡桃にゃん(くすはらゆいさん)。
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さて、今作は、これまでのHulotteさんの作品と違うところがあります。

最初に出会うヒロインが全力でバックアップしてくれるわけではない。
主人公が進むべき方向性が提示されていない。
主人公が得た力を、ヒロインたちが知ってしまう。

少なくとも上記3点。
With Ribbon」、「ヤバい。」シリーズともに、
最初に出会う、登場するヒロインが、主人公のことをバックアップしてくれていました。
今作の柊白亜は力を与え概要だけ伝えます。
また、その力で主人公が何をするべきか、ハッキリしたことを提示されません。
過去作は、全て理由があって恋愛することを目指していました。
過去作では、力のことを知っているのはバックアップをしているヒロインだけなのに対し、
今作の不思議な力、時間停止を、体験版の段階から、
ほとんどのヒロインが何らかの形で気付いてしまいます。


三井瑠璃(桃山いおんさん)は、一番最初に時計で時間が停まることを伝えられます。
というか、ある意味、被害者なのであって。
一生言われるって当たり前だと思いますねこれは。

黒瀬桜良(明羽杏子さん)は、三井瑠璃と悠真が時計の検証をしているところを盗み聞きし、
さらに悠真の検証ノートを確認、実際に時計を使ってしまう。

山吹ノア(春乃いろはさん)は、自分が交通事故に遭いそうなところを悠真に救われ、
しかし状況の不自然さから、悠真は超能力保持者なのではと期待を抱く。

図書室に良く居る紅林花音(歩サラさん)だけが、能力に触れていません。
とはいえ、悠真が検証として時間停止関連の書籍を借りるアドバイスをしてもらっているため、
体験版1以降で早めに気付きそうです。

あと。個人的には。
ヒロインたちがキャッキャウフフしている展開が少ないということも、
違いとして挙げられるでしょう。
ヤバい。」シリーズは特にそうですが、ヒロインたちの仲が良く、
放っておいても仲睦まじいところを見ることができ、楽しんでいられます。

安心してクリックしてヒロインたちを見ていることが出来た作品とは、
ちょっと違ってきているということ。
これらは、企画段階から変えようとしたところと、
結果的に変わってしまったところとあるのでしょうね。
なんとなく、ういんどみるさんの作品のようだとは、少し思いましたね。

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さて。
時間停止の懐中時計、アトロポスウオッチは、圧倒的な力というわけではなく、
5分だけ時間停止させること、
また、5分の間に使用者が触れた有機物は、時間停止から逃れるという制約条件があり、
黒瀬悠真は、最初こそ面白そうだと思ったけれど、どう扱って良いのか分からない状態に。
しかしアトロポスウオッチに気付かれた三井瑠璃を始めとして、
ヒロインたちと仲良くなっていき……というお話のようです。

なので、面白くなってくるのは次の体験版で……ということになりそうですね。
ヒロインが一堂に会する、知り合う場所が用意されていないので、
キャッキャウフフも望めない状態ですから。

恐らく来月にはリリースされる(はず)の体験版を待つとしましょう。

その時に、「出会って5分は俺のもの!」という場面も出てくるはずです。

今のところ気になるのは、
非常に挑発的に時計を渡してきた柊白亜(月野きいろさん)が、
入院しているようなグラフィックが、公式サイトにあることでしょうか。


2018年10月26日(金)発売予定です。

特別限定版には、サウンドトラックCDの他、
OP/EDマキシシングルCD、ビジュアルファンブック、アクリルクリアスタンドが同梱されます。

それと、オンライン認証が今作から実装される予定です。