FrontWingさんの「ろけらぶ 同棲×後輩」体験版プレイしました。
『ろけらぶ 同棲×後輩』2018年10月26日発売予定

フロントウィングさんの新作は「ろけらぶ -Location Love- 同棲×後輩」

葵一太郎は、両親がアメリカに出払っているため、アパートでひとり暮らし。
できれば恋愛もしたいし、親の目をはばかる必要なく女も連れ込み放題。
……とは思っていても、踏み出せるかといえばそれは違っている。

気になる子はいる。
バイト先のケーキ屋の新人、小鹿日和。
新人とはいえすっかり客から人気を集めている小鹿とは、
学校こそ一緒だけれど学年が違うこともあり、バイト先でなければ会えない。
もっと仲よくなりたいし、バイト以外でも会って、デート行ったりしてみたい。

それどころではない事態に巻き込まれたものの、
それでもバイトに来ることを優先したのは、小鹿日和の顔が見たいからでもあったかもしれない。

大体はいつも通りにバイトをこなして、帰り道。
時差13時間の向こうにいる親に連絡しようとして、小鹿が追いついてきた。

「仕事中ずっと上の空でしたよね、せんぱい」
ちょっとした違いに良く気付くからか、気遣いか、
客に見せる魅力的な笑顔ではなく、怒ったみたいに睨んできた。
小鹿の言うことは事実で、確かにバイトしながら考え事にかまけていた。
迷惑をかけていたかと観念して、一太郎は事情を伝える。

それは、ひとり暮らしのアパートで、水道管破裂が起きたこと。
つまり、住む家がなくなってしまったこと。
提示された仮住まいはここから一時間も掛かること。
その仮住まいへも明日からで、今夜どうしようか決まっていないこと……。

話していると、小鹿はさらに怒ったような顔をして、そして大きな声を出した。
「だっ……だったらうちに来てくださいっ!!」
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体験版は、1.17GBでした。

まず、この作品はちょっと提供方法が違います。

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言語表示設定に英語があります。
なので、UIは、直近の作品でいえば「ももいろクローゼット」と同じです。

海外向け、というか、steam版を基本としていて、X-ratedパッチ付与型。
国内からでもsteam版の購入が可能なようです。
また、パッケージ版も販売はしていますが、DLカードのみ封入。
DVDは発行されません。

1作品ごとに1ヒロインの形を取っており、
今回は小鹿日和をヒロインとする「同棲×後輩」。
次作は在田川鳰がヒロインの「電車×同級生」。
最後に紫月八千代がヒロインの「神社×先輩」。

メイン扱いでないヒロインは、ほんの一瞬しか登場しません。
紫月八千代が魅力的だと思っても、会えるのは随分先になりそうです。

ななかまいさんのキャラクタが今回も素晴らしい。
彩色もさすがのフロントウィングクオリティです。
音楽は松本文紀さん。
OP曲はDucaさん歌唱。ANZIEさんの作曲。

今回のメインヒロイン、小鹿日和は、鶴屋春人さんが声を担当しています。

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プレイ最初に登場する紫月八千代(結衣菜さん)。
主人公の恋愛成就を応援しようと、家でもある月川神社のお守りを渡そうとして断られてしまう。
その理由が、最近出回っている、
縁結びではなく縁切りの守りになっているという噂を気にしてのことで。
「だって……それ、破局のお守りじゃないか」
「……信じてるんだ」
ちょっと残念そうにつぶやくのですが。
素直に応援しようとお守りをあげようとする、お姉さん目線なところもかわいいですし、
(でも自分は大人じゃない、対象外と思ってるどころか意識が向かない)
ちょっと傷ついたようにつぶやくのもまたかわいらしくて魅力的だと思ったのです。

その先のお話に進むには、来春くらいでしょうか。

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今回は、主人公のバイト先の同僚で、学園の後輩でもある、
小鹿日和にすかさずフォーカスが合うように仕上げています。

ケーキ店フィーユエレ(Fille et lait)の看板娘になってしまった存在。
一番の新米なのに、いつもニコニコ愛想が良く、
その接客と名前が相俟って「こじかびより」と客から好かれている。
「小鹿は食べたら『美味しいー 気持ちいいー』ってなっちゃいました。えへへ」
「今日も『小鹿日和』ねぇ。そんな顔されたら、あたしも試したくなっちゃうじゃない」
主人公は、接客のフロントを小鹿に任せ、経験の浅い小鹿のフォローに回る形で、
一緒のバイトを過ごしています。


物語は、多少の探り合いはあっても、すれ違いは存在しない、そんなストレートな進行です。
曲の『夏の香り』イメージそのままの進み方ですね。
本当だったら、小鹿のキツい視線の関係で、壁が高そうと主人公やプレイヤーに思わせ、
いろいろイベントも盛り込めそうなところですが、
価格帯に見合ったボリュームと進行になっています。

その中でも、ちゃんと魅力的に見えるようにたくさんの仕掛けをしてあって、
素晴らしいキャラクタ設定作りがなされていますね。

一方的にかわいいだけではなくて、別な面を様々見せた上で、
どの面もかわいいに集束できるようにしてあるというのは、卓越された業に思えます。

料理はできるしスタイルは良いし笑顔が何より魅力的だし、
完璧に思える存在ではありますが、
思い切って部屋に誘ったは良いものの、洗濯物を片付けていなくて、
押し込んだクローゼットから雪崩が起きてしまうとか。
起死回生のつもりで料理!と意気込んで睨み表情してしまうとか。
がんばろうとしながらうっかりして”重大な回収忘れ”してしまうとか。
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アクシデントは盛り込みつつ、
でもまったくヒロインを忌避することがないよう、気を遣ったイベントの組み方。

ちょっとしたワードに、最大限の鶴屋春人さんの好演が盛り込まれています。
「…………」だけでもすごく良いですね。

総合芸術としての強みと良さが満載です。


気持ちが通じ合ってからは、デートしてから帰る家が一緒で、
自分だけがシフトの日には、日和が帰りを出迎えてくれるという至福が待っているようです。
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冒頭の小鹿の祈りは、月川神社のお守りを通して叶う。
そんなハッピーエンドが待っているお話だと思います。


繰り返しになりますがDVDは付属しません。
DLカードが入ったパッケージに、

B2タペストリー、アクリルキーホルダー(2種)、アートブックが付属する特装版と、
DLカードのみの通常版があります。
2018年10月26日(金)発売予定です。