SWEET&TEAさんの「ケモノ娘の育て方」体験版プレイしました。

SWEET&TEAさんの新作は「ケモノ娘の育て方」。
”山で拾ったケモ耳少女の成長を見守るADV”。

その日はコンビニのバイトは休みだったが、
幼なじみの加賀谷佳奈に頼まれて、祠の掃除を手伝うことにした。

一応、村では神聖な場所として扱われているが、
手順や作法などより掃除をすることが目的になっているあたり、
なるべくして成った神聖さなのかもしれない。

その奥に、祖父が仕掛けた檻の罠があることを思い出し、
幸坂修司は、祠より奥の山の中に入っていく。

その先で見つけたのは。
檻の中に入って悲しげな声を出している女の子だった。

ただし、その頭には耳がついていて……。
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体験版は、550MBでした。

原画は、もとみやみつきさん。
シナリオは、NYAONさん、和泉万夜さん。

システムはクリアレーヴ系列のものなので、軽快です。
軽いのにここまで機能を標準的に搭載しているのは、非常に良いですね。
また、キャラクターの目パチ、ケモ耳アニメーションのオンオフ設定もあります。
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体験版、かなりあっさり終わってしまいました。
公式サイトを確認すると、登場してないキャラクタが複数います。

原画のもとみやみつきさんはやっぱり良いですね。
この柔らかい印象の彩色とも良く合っているように思います。
背景彩色も雰囲気がありますね。

田舎を舞台にしながら、描かれるのは、
実際の田舎よりももっとハートフルな、幼なじみや隣人たちとの関係と、
拾ってしまった、ケモノ娘との生活。

言葉も話すことができるようで、名前もあるようだけれど、
それ以外はどうなのかは明かされる前に終わってしまいました。

なので、ビジュアルは満点なのだけれど、
どちらかといえば、おませな妹、幸坂小鳥がとても魅力的に見えてしまった体験版でした。

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何かあると、つい、「にーに!」と呼んでしまう。
最近まで、コップから直接はうまく飲めなかったらしい。ストロー利用者だった。
みかんは酸っぱくてあまり好きでは無いらしい。
でもちゃんと皮は剥いて食べられることを誇る。
拾ってきたケモノ娘を、キャンディと名付けてしまおうとする。
おませさんです。
こういうキャラクタを早瀬やょぃさんに担当してもらうと本当にハマりますね。

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一方で、主人公にストレートなアピールをし続けているのが、加賀谷佳奈(綾音まこさん)。
休みだったら、手伝いなんかより自分をデートに誘え、とか。
付き合わなくたって手を出して良い、とか。
ご覧のように、いろはに剥いてあげたみかんを、自分が貰おうとしたり。
主人公が好感を向けたことに対する察知も聡く、
これで勉強ができないというのは不思議な印象の幼馴染みです。

主人公のモノローグから、付き合っては居ないが、手は出していると匂わせるところがあり、
この調子だと、佳奈はどこまでも苦労しそうです。
例え、主人公が愛を告げたところで、行為でも縛れない、
いつまでも安心できない対象を好きになってしまったわけですから。

これで他のキャラクタを娶ってしまったら、
……それでも許しそうなところは、ありますね。

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桜庭いろは(柚原みうさん)については、本当に不明です。
どうやってこれまで生活していたのか。
何故、山にいたのか。
服を着た状態で、しかしお腹が空いていたところをみると、
何かあってこれまでの生活ができない状態が起きたと思われます。
喋ることができないのは冒頭のみで、自分の名前もいろはが告げ、
主人公の名前も呼ぶことができます。
つまり、言葉と言葉が指す概念は理解しているということ。

とりあえず服代わりに主人公の体操服を着せられてしまうのがなんともかわいい。

このいろはが、色々なことを知って成長していくのを見守る作品、になっているのでしょうか。

蛇足ですが、今回の体験版の提供は、ちょっと変わっていることを書いておきたいと思います。

まず、「ぼくらの放課後戦争」というオンラインゲームで、体験版の配信がされています。
その一週間後に、こうして通常の体験版が配信されました。
ただ、その内容がやや違っていて、
本当にあっさり終わってしまった、桜庭いろはとの出会いだけを描いたPC版に対して、
オンラインゲーム版では、その後の修司の学園生活なども描かれているんですね。
さらに、シーン紹介まで入っています。
容量は単純に倍になっていると思います。

クリアレーヴさんがコンテンツへの誘導を進めたいところ、だったのかもしれません。
あるいは、「ぼくらの放課後戦争」の登録ユーザー数は多いですから、
これが購買に回ってくれたら……ということなのかもしれませんけれど。

パッケージ購入するユーザーで、このオンラインゲームをしていない側なので、
なんとなく、せっかく作られた「ケモノ娘の育て方」が、
「ぼくらの放課後戦争」の下に位置づけられていると思えました。
まるで、オンラインゲームの下に、1コンテンツとして追加されたもののように。

どちらとも親和性を持たないユーザー、新規よりも、
今持っているユーザーに選んでもらうためというのなら、
間違っていないのかもしれませんが、どうもズレを感じます。

ズレを感じるのはユーザー側の問題であって、
通常体験版、という表現も、クリアレーヴさんの中では位置づけが違うのかもしれません。
メインフィールドはPCユーザーではなく、
母数の多いであろうオンラインゲームユーザーを対象としているのかも。

だとすると、「ぼくらの放課後戦争」での製品版リリースがあるのか、と思いましたが、
現時点でその情報はありません。

また、PCゲームは予約を早めに確保したいという売り手側の気持ちがありますが、
それにしては配信順が逆です。

販売、手に届く側として見ると色々と不自然なのですが、
それでも、オンラインゲーム上で体験版を動かすということができるのは、
すごいところだと思うんですよね。

どんな意志があって、どんな目的で今回の選択をしたのかはわかりませんが、
本当は連作すら可能で、ボリュームを持たせることも可能な企画だったと思うので、
次に続くと良いなとは、思うのですが。
目的が明解でない実験対象にすることもなかったと思うのです。



2018年9月28日(金)発売予定です。